THE KIDS ARE ALRIGHT ( THE WHO )
THE KIDS ARE ALRIGHT は Keith Moon 死亡直前までの THE WHO の足跡を追ったドキュメンタリー映画です。THE WHO というバンドを知るには この映画を観るのが最も良いと思われます。それくらいTHE WHO の魅力が満載されています。
さらにCD の方は彼らの代表曲がほとんど収録されているので ライブのベスト盤としてもよいでしょう。
THE WHO の初期の音楽の根底にあったものはモッズ文化で 後にそれを見事に表現したものが彼らの傑作の1つである QUADROPHENIA でした。さらに彼らの音楽は終始 反逆精神と破壊的パワーに満ちていました。1970 年代後半になり、パンクが台頭してくるとそれまでのロックグループはことごとく否定されて行ったにもかかわらず、THE WHO は一貫してロックの初期衝動である「反逆」「破壊」を繰り返したことが パンク・ロッカー達の共感を呼び 教祖とまで崇められました。この歴史は映画を見終わるとよく理解できます。
Pete Townshend には有名なギター・リフも派手なギター・ソロもあまりありません。しかし、彼のギターには惹かれてしまいます。ロック・ギターはこうあるべきという手本です。
最も派手なステージ・アクション、最もパワフルなリズム・ギタリストです。
これだけの跳躍力があれば、別の分野でも成功していたでしょう。CGではありません。
THE WHO は楽器を破壊することでステージ上で「破壊」を表現しました。