LOTUS ( SANTANA )

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LOTUS ( SANTANA ) / 1974年発売

1973年の大阪厚生年金会館における来日公演の模様をほぼ完璧に再現したアルバムで、発売当初はアナログ盤3枚組、ジャケット・デザインを横尾忠則が行い22面ジャケットとして1974年に発表され そのデザインのすばらしさも評判になりました。

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22面ジャケット

CARAVANSERAI, その後に WELCOME をリリースした直後の 初のライブアルバムですが、日本でのライブで しかも 日本人スタッフによって録音されただけあって 音がすばらしくよいアルバムです。カルロス・サンタナは 80 年代後半から Paul Reed Smith をメイン・ギターとして使用していますが、このライブの頃は まだGibson を使用しており、ギターのやや硬めで張りのある特徴ある音が これを聴く人があたかも会場に居るかと錯覚するくらいすばらしく録音されています。とても40年近くも前の演奏とは思えません。私は 90年以降のサンタナのギターの音よりも この頃の音の方が好きです。

内容は 当時サンタナが はまっていた宗教の影響を強く受けた壮大な宇宙をイメージさせられるサウンドが 全編を通じて繰り広げられるもので、瞑想から始まり、3曲目にはもう CARAVANSERAI からの Every Step of the Way が始まり ギターと嵐の様なパーカッションの絡み合いで 最高に盛り上がり、そして おなじみの Black Magic Woman へと続き 後は ヒット曲のオンパレードです。SANTANA の初期のベストアルバムとして これだけもっていれば十分かもしれません。手に入るうちに是非そろえておきたいアルバムの一枚です。