LIVE AT LEEDS ( THE WHO )

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LIVE AT LEEDS (THE WHO ) / 1970年5月発売(オリジナル盤) 写真は DELUXE Edition ( 2001年 )

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このアルバムを記念してLEEDS大学に掲示してあるBlue Plaque

THE WHO は ライブ・バンドとして有名でしたが、不思議なことに 1983 年の Pete Townshend による解散宣言に至るまでに 公式に発売されたライブ・アルバムは この「 LIVE AT LEEDS 」のみです。

オリジナル盤が発売されたのが TOMMY の発売の翌年の 1970 年でしたが、収録曲は 6 曲で 後の発売 25 周年を記念した「25周年 edition 」では 15 曲に収録曲が増えていますが、いずれの盤にも TOMMYからの曲は収録されておらず、自分たちは TOMMY が全てではないという Pete Townshend の主張が感じられたものでした。そのためか これらの盤はすさまじいハード・ロックアルバムとなっています。
かつて Pete Townshend は 「THE WHO のリード楽器は ドラムとベースで ギターがリズム楽器なんだ」と語っていましたが、Keith Moon のドラム そして John Entwistle のベースの凄まじいことは 実際に聴いてみないと 言葉では表現できないくらいです。80 年代以降のハード・ロックグループでこのくらいエネルギーが有り余った 躍動感のあるロックを聴かせてくれるグループは皆無と言っても良いのではないでしょうか。

2001 年になって「DELUXE Edition 」が発売されましたが、このアルバムは前2 盤の収録曲に加えて なんと アルバム TOMMY の大筋( 4 曲を除く )が ライブで再現されているというものでした。当初の Pete の意図に反して 後から付け加えられたものと思われますが、あの複雑な展開のTOMMY をライブで聴けるということは素晴らしいことです。後になってLIVE?AT?THE?ISLE?OF WIGHT FESTIVAL 1970 というアルバムが発売され、 この中でもTOMMYのほぼ全曲を聴くことができますが、この時の演奏よりもLIVE AT LEEDS での演奏の方が迫力があり、良い出来と思われます。

これらすべての曲が 1ステージの内容だと考えると 凄まじいパワーが感じられ、彼らの演奏能力がいかにすごかったかが推測されます。

このアルバムが録音された時期がバンドの全盛期であったことや、1969 年のアルバム TOMMY の国際的な成功等の要因も伴って、NEWYORK TIMES 誌からは「史上最高のロック・ライブアルバム」と評されました。評価が高まるにつれて 録音が行われた LEEDS 大学は聖地となり、現在では銘板(Blue Plaque )が掲示されています。当時の日本でのTHE WHO の人気からは想像しにくい出来事です。

この演奏がまさに Classic Rock であり、歴史的名盤という評価がふさわしいアルバムと確信します。