ジョン・レノンの女王宛ての手紙発見、勲章返却の理由記す

ビートルズの故ジョン・レノンがエリザベス女王に宛てて書いた手紙が見つかった
(CNN) ビートルズの故ジョン・レノンが授与された勲章の返却理由を記してエリザベス女王に宛てたとみられる約50年前の手紙がこのほど発見された。
女王は1965年10月、音楽への貢献をたたえレノンを含むビートルズのメンバー4人に「大英帝国勲章団員(MBE)」を授与していた。
レノンはタイプで書かれた手紙の中で、「女王陛下、ナイジェリアのビアフラ戦争への英国の関与、ベトナム戦争における英国の米国支援に抗議してMBEを返還します」などとつづっていた。
最後には「愛を込めて、ジョン・レノン」の直筆とみられる署名と「ジョン・レノン・オブ・バッグ」のタイプ文字が添えられていた。バッグの言葉は、レノンと妻のオノ・ヨーコさんが1960年代後半に進めていた平和推進運動に関連した造語「Bagism」にちなむ。2人はこの運動で固定観念と偏見の打破などを目指していたという。
手紙は匿名の男性が自宅の屋根裏部屋でレコードのカバーの中に挟まれているのを見付けていた。このレコードは収集品の1つにするつもりでのみの市で10ポンド(約1280円)で購入していた。手紙の現在の評価額は6万ポンド(約768万円)とされている。
男性は今月26日、英リバプールのビートルズ専門博物館「ビートルズ・ストーリー」に手紙を持ち込み、価値などを調べてもらっていた。
音楽関連の遺品や記念品の鑑定専門家は手紙の署名部分などのインクがにじんでいることに注目。女王宛てには失礼がないものを見せたかったはずとして、レノンは書き直した同様の手紙を送ったのではと推察している。
 
 
 
 
 
(2016.10.31)