WHO’S NEXT ( THE WHO )

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WHO’S NEXT ( THE WHO ) / 1971年8 月発売

このアルバムは THE WHO の 5 作めに あたりますが、「TOMMY」の発売後 2年目の 1971年に発売され 70 年代ロックアルバムの名盤の一つに数えられています。もともとは 映画用アルバムとして制作される予定だったものが実現しなかったので 「WHO’S NEXT」という題名で 発売されたものです。TOMMYの成功に続き この名盤で THE WHO の人気は決定的となり 欧米(日本では?)では LED ZEPPELIN と並び称されるバンドとなったのでした。
このアルバムでは シンセサイザーを導入した新たな一面も見られますが(この時代ではすでにシンセサイザーを使うことはめずらしいことではない)、アルバムとしての完成度が極めて高く、 Pete Townshend もベストに挙げるほどです。

このアルバムを一度も聴いたことのない人は まず最後の曲の Won’t Get Fooled Again を聴いていただきたい。この曲は Classic Rock の名曲の一つで 印象に残るシンセサイザーのイントロで始まり、Pete 得意のカッティング・ギターのロックサウンドとなり、さらに 超人的テクニックのベースとドラムが絡んできて 8分半という長さを感じさせない構成となっています。この曲は後に VAN HALEN や KISS という有名バンドもカバーしているくらいで Rock の古典と言っても良い曲です。

このアルバムは 4曲目の My Wife が John Entwistle の作曲である以外はすべて Pete Townshend の作曲によるもので アルバムの評価同様、彼の作曲能力も 高く評価されました。

1曲目の名曲 Baba O’Riley から始まり、Entwistle のベースが美しい Bargain, Nikki Hopkins のピアノが聴ける The Song Is Over, そして 名バラード Behind Blue Eyes となりますが、 この曲は THE WHO のバラードの中では最も有名な曲で アコースティック・ギターで静かに始まり 素晴らしいコーラスが加わり、そして後半にはハードなロックサウンドに突入するという構成で LED ZEPPELIN の Stairway To Heaven と同様 静と動のコントラストが特徴的な曲です。

総合するとこのアルバムは 1曲1曲の出来、作品全体の流れを考えると「完璧」と言っても過言ではないでしょう。 しかし Pete Townshend の歌詞は難解で よく意味のわからない部分が 多く見られます。

Classic Rock ファンのみならず、Rock ファンは必聴の1枚です。現在のアーティスト達が これに匹敵するようなアルバムを作るのはもう無理なのでしょうか。

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THE WHO のドキュメンタリー映画 KIDS ARE ALRIGHTでの 有名な Won’t Get Fooled Again の演奏シーン