ZEBOP ! ( SANTANA )

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ZEBOP! (SANTANA) / 1981年4月発売

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SANTANA を見出した伝説のプロモーター Bill Graham

毎週水曜日の午後11:00 から「SONG TO SOUL~永遠の一曲」という BS-TBS の 番組があります。歴史に残る名曲をとり上げて その曲の生い立ちを紹介する番組です。2011年11月27日はSANTANAのアルバム「AMIGOS」に収められた「EUROPAー哀愁のヨーロッパ」が放送されました。

内容を紹介すると; Carlos Santana の率いるバンド SANTANA を見出したのは伝説のプロモーターと言われる Bill Graham で 1960年代後半、Bill はサンフランシスコにライブハウス FILLMORE AUDITORIUM を作り、数多くのミュージシャンを世に送り出しました。イギリスから CREAM をアメリカに呼び寄せ、Eric Clapton の存在を世に知らしめたのも彼でした。

まだ ローカル・バンドだった SANTANA を Woodstock Festival (1969年) に出演させ、一躍人気バンドに押し上げたのも Bill でした。こういうわけで Carlos Santana にとって Bill Graham は大恩人だったのです。
番組では Santana と Bill が出会ったサンフランシスコを取材し、哀愁のヨーロッパの共作者であるキーボード奏者のトム・コスター(Tom Coster) や当時のバンドメンバーでパーカッショニストのアルマンド・ペラーザ(Armando Peraza) を訪ね、名曲が生まれた経緯を探って行きます。

アルバム「AMIGOS」以前の Carlos は Jazz や宗教に傾倒し、よりスピリチュアルで崇高な音楽を目指していました。「AMIGOS」の製作に加わった Bill はこの作品ではデビュー当時のラテン色が強く、パッショネートなサウンドに回帰する様、Carlos 達を説得し、その結果、「AMIGOS」は初期の SANTANA らしさに溢れたポップなアルバムとなったとされています。このアルバムの中の一曲が「哀愁のヨーロッパ」だったのです。

番組の中では他にも SANTANA の多くのヒット曲が紹介されましたが、一番印象に残ったのは 1991年にヘリコプター事故で亡くなった恩人の Bill Graham の追悼コンサートで Carlos Santana が演奏した I LOVE YOU MUCH TOO MUCH ( 哀愁の旅路 ) という曲でした。この曲は 1981年発売のアルバム「ZEBOP ! 」に収録されている曲で哀愁のヨーロッパと同様、ラテン歌謡路線ではあるものの、前半部の Carlos のしっとりとしたギターは最高の一言で さらにバラードからラテン・リズムへの移行部は これぞ SANTANA の本領発揮といった感じです(この曲でSantana が使用しているギターはYAMAHA – SG です)。

「ZEBOP ! 」はあまり知られていないアルバムですが、6.WINNING, 8.THE SENSITIVE KIND などの従来のラテン・ロック的な曲あり、4.SEARCHIN, 5.OVER AND OVER などのアメリカン・ロック的な曲あり、7.TALES OF KILIMANJARO, 10.I LOVE YOU MUCH TOO MUCH といった泣きのギターの聴ける曲ありで なかなか楽しめるアルバムとなっています。